1月23日(金)に女性と仕事の未来館(東京都港区)にて、育児休暇中の方を対象としたセミナーを開催しました。参加者は男性1名、女性21名。すでに育児休暇から復帰されている方や、労働組合の方など、様々な立場の方が集まり、積極的な交流会となりました。今回は参加者の方々の悩みに答える形でお伝えします。
  参加者の方々の育児休暇中の過ごし方&復帰に向けての悩み
◆育児休暇1回目

●復帰後、任せられる仕事にどれだけ応えられるか心配です
(Kさん・金融機関の営業職・4月復帰予定)
<育児休暇中の過ごし方>
最初の内はほとんど外出もせず、育児の合間をみて本を読んだりする程度でしたが、最近はベビービクス&アフタービクス、区主催の母と子の会に参加したりして、外へ出始めています。

<復帰に向けて悩んでいること>

現在認可保育園に申し込み中ですが、最寄りでも普通の足で徒歩20分はかかります。認証保育所が駅前に出来ましたが、入所させるにはちょっと心配です。主人と協力して送迎する予定ですが、うまく続けられるか不安です。あとはやはり復帰後任せられる仕事にどれだけ応えられるか。子どもの病気など、急な休みで仕事に支障が出てしまうのではないか、などです。


 アドバイス
  営業職とのこと、社内の仕事だけではなく、お客様を訪問することも多いのでしょうか。お客様と
  約束している時に限って、子どもが急に熱を出したりするもの。キャンセルすると信用を失うこと
  もあります。
  緊急の場合の預け先を今から準備しておきましょう。夫が休める時は休んでもらうのが一番。
  夫婦間でスケジュールをオープンにし、はずせない仕事を入れる日は重ならないようにしておく
  のも一案。
  それがだめな時は自分の母または夫の母。その場合は早めに声をかけるようにしましょう。
  朝起きてから電話をしたのでは、間に合わないことも多いです。日頃から子どもの体調の
  変化を敏感にキャッチしたいですね。身内がどうしてもだめな時のことも考えておきましょう。
  マザーネットでも対応しています。その場合、熱が出てから急に利用するのではなく、育児
  休暇中に面談をして気の合う人を探したり、何度か利用してみてお子様と慣らしておくと、いざと
  いう時安心して頼むことができます。
  もしもの時の用意が出来ていれば、心に余裕が生まれます。


●職場でワーキングマザー第1号。子どものことで休んだら反感を買いそう

(Sさん・金融機関勤務・2月復帰)
<育児休暇中の過ごし方>
子育てに対する不安でうつ状態になります。うつ状態を少しでも解消するため、着付教室に通い、気分転換をしました。また自宅でパソコン技能の習得をしました。

<復帰に向けて悩んでいること>
職場の女性で年齢が一番下、女性はほとんど独身なので、子どものことで会社を休んだりすると反感を買いそう。今までに子どもを産んで仕事を続けた人はいません。


 アドバイス

  ワーキングマザーがずいぶん増えてきたように思いますが、自分の職場では第1号というケース
  がまだまだ多いですね。
  子どものことで会社を休むということは、避けられない事実。いつ休むかわからない、ということを
  前提に、仕事の仕方を見直しましょう。机の上の資料を、誰にでもわかるように整理しておくことも
  大切。
  子どものことで休むまたは早退する時は「申し訳ありません」との一言を忘れずに。
  「子どもがいるから休んで当然」という態度は、反感を買います。もし休むことになっても自宅で
  仕事ができるよう、常にしかかりの仕事を持ちかえっておくとよいでしょう。私自身も、子どもが
  小学生になった今でも、特にインフルエンザの季節には、締切のせまった仕事は常にかばんの
  中に入れて持ち歩いています。
  経営者の立場から言うと、たとえ早退したとしても、家で子どもが寝ている間に少しでも仕事を
  仕上げてくれたとしたら、「がんばってくれているな」とうれしくなります。



●3年間の育児休暇を取得。ブランクを埋められるでしょうか
(Oさん・地方公務員・4月復帰予定)
<育児休暇中の過ごし方>
3年間育児休暇が取得できる制度があり、利用しないと制度が定着しないと思い、取得することにしました。
<復帰に向けて悩んでいること>
3年の育児休暇を取った人がなく、誰にも相談できないのが悩みです。子どもが生まれる前は、その日の内に帰れればよい、という働き方をしていました。復帰後、どのような働き方になるか不安です。


 アドバイス

  3年間のお休みの間に職場の方はずいぶん変っているかもしれません。
  まさに浦島太郎の心境でしょう。3年経てば変っているのが当たり前と思い、あせらず、自分の
  ペースを取り戻していってくださいね。ただ子どもが生まれる前と同じ働き方はできません。
  限られた時間で精一杯の成果が出るよう、仕事の仕方を工夫してください。
  がんばる気持ちがあれば、仕事の勘は取り戻せます。



●家事は好きな方。仕事が始まったら、どのようにして家事をやっていけばよいのでしょう

(Kさん・金融機関研究所勤務・2月上旬復帰)
<育児休暇中の過ごし方>
10月上旬に岩手県から東京に引越しし、とてもバタバタした育児休暇となってしまいました。それでも娘とゆっくり、じっくり過ごせたことは、本当に私にとってよかったです。

<復帰に向けて悩んでいること>
育児休暇中ですら、十分に家事がこなせているとはいえない状況なのに、この上仕事が始まったら、どのようにして家事をやっていけばいいのか不安です。もともとなんでもゆっくりのんびりとやるのが好きな私が、精神的にも体力的にもやっていけるコツを探しています。



 アドバイス

  マザーネットのマザーケアサービスをご利用のお母様の中にも、同じ悩みをお持ちの方がいらっ
  しゃいます。
  3人のお子様がいるので「保育園のお迎えと家事を手伝ってほしい」とのご依頼でしたが、いざ利用
  してみると、やっぱり自分で家事がしたい。
  その場合、お母様に家事をしてもらって、ケアリストはお子様と一緒に遊んでいます。
  お子様がにこにこしていると、お母様も気分がよいとのこと。
  こだわりたい部分が自分がやり、その他のことをアウトソーシングする。
  これも一つの乗り切り方だと思います。


◆育児休暇2回目◆

●一人目の時は深夜残業に海外出張。ある意味で子どもに負担をかけていたかも。2人目を産んで、これからの働き方を模索中です
(Mさん・出版社勤務・6月復帰予定)
<育児休暇中の過ごし方>
4才の上の息子は保育園に通い、私は生まれた娘と家でゆっくり過ごしています。とはいえ、思い通りに家事も進まず、困ることも。月に2〜3度、数時間、仕事をしています。

<復帰に向けて悩んでいること>
一人目の時は自分でも緊張感があり、復帰後も深夜残業、海外出張もして頑張りました。しかし2人目が生まれて家で過ごしていると、上の子どもも安心しているように見えて、以前のようにバリバリ(以前もそれほど成果を上げていたわけではないのですが)働けるか不安です。それなのに会社では能力評価が一段と…。

 アドバイス
  一人目の時はがむしゃらにがんばり、2人目の育児で余裕が出て、働き方やこれからのことを
  考える余裕が生まれたのでしょうか。今の自分にとって何か大切なのか−自分の心に聞いてみて
  今大事なことを優先させ、仕事と家庭のバランスを決めるのがよいと思います。
  次に復帰したら、少し仕事の手をゆるめてもいいのではないでしょうか。きっとまた仕事がしたくて
  しょうがない時期がやってくるでしょう。
  大切なのは、会社の評価より、自分自身の満足度だと思います。



交流会の様子。

マザーネット初の東京でのセミナー開催、産経新聞と日経新聞に掲載していただいたこともあり、多くの方からの反響をいただきました。このセミナーは、職場復帰への不安をやわらげるという意味でも、非常に使命感を感じています。将来的には、東京と大阪以外の場所でも開催し、復帰後のフォローセミナーもできれば、と思っています(上田)。