ウィンタースクール                                                            

  ウィンタースクールin信州2004 レポート
     〜それぞれの個性を大切に育む
  今回で8回目を迎えた、小・中学生のための自然体験スクール。
  暖冬でスキー場がオープンするか出発直前までヒヤヒヤでしたが、小1から小6までの男の子11名、
  女の子8名の合計19名を連れ12月25日から28日までの3泊4日で信州に行ってきました。
  
 今回はスキー・スノボーコースだけでなく、
 アートコースを新設し、子どもたちの希望
 に合わせてプログラムを選べるように工夫
 しました。
 子どもたちと一緒に過ごすのは、ナビゲー
 ター経験8回目となった水谷しんさんと
 上田の二人。早速ご報告します!












  1日目 キャンドルが大好きな子どもたち

8:36 
アルペン伊那号が新大阪を発車。今回の参加者は全員リピーター。スクールに向けて体調を整えるのも慣れている様子。「薄着にしてきたよ」「酔い止め薬もちゃんと飲んだ!」ときちんと報告してくれます。今回は参加人数が19名ということもあり、私たちは出来るだけ子ども一人一人がやりたい!食べたい!という気持ちを尊重しようという方針を決めました。その第一弾がお昼ごはん。あらかじめバスの中で紙をまわし、おにぎりなら2種類、おにぎり+サンドウィッチ、サンドウィッチのみ、の3パターンの中から、自分の食べたいものの欄に名前を書いてもらうことにしました。すぐにこれ!と決める子、何度も書き直す子、友達が選んだのが気になり変更する子、見ていると様々で楽しいものです。


14:50 
大阪より6時間少しで、ようやく国立信州高遠少年自然の家に到着。今年は暖冬でまだ雪がありません。東京より到着したかれんちゃんとしんさんがお出迎え。


15:00 
オリエンテーション。自己紹介では、初めて参加した時には本当に小さな声で挨拶していた子が、だんだん大きな声で話せるようになるのを見ると、その成長ぶりに心が暖かくなります。終了後は部屋へもどり自由行動。男の子たちは池に氷が張っているので、棒でつついたり、最後には氷の上を歩きましたが、突然割れてドボンと落ちてしまいました。これも体験です。でも風邪をひいたら大変。女の子たちは、お部屋でお菓子タイム。今回しおりにお菓子1500円以内と書いてしまった私。1000円の間違いでした・・・。「マザーネットのスクールは最高やなぁ。1500円もお菓子買うの、大変やったんやで」とうれしそうな表情。あんまりお菓子食べすぎたら、夕食食べれないぞー!


18:00 
夕食はいつものようにバイキング。


19:00 
クリスマスなのでキャンドルファイヤー。大きな蜀台を部屋の中央に置き、そのまわりを囲んで座り、小さな蜀台を一人ずつ持ちます。何度やっても、子どもたちはロウソクが大好き。火をうっとりと見つめています。

最後には蜀台を燃やす子どもも。自然の家に怒られますが、あえてチャレンジさせてあげました。「今だけよ!」と十分念を押して。


21:00 
お風呂に入って、就寝。お風呂はすいている時間帯だったので、思いっきり泳がせてあげました。私が体を洗っていると、いきなり後ろから水をかけられます。参加メンバーが変わっても、これだけは変わらないことです。





     火を囲むと友達との距離が自然と近くなって

  2日目 自分の好きなメニューにチャレンジ!

7:00 
起床。朝からパラパラと雪が降っています。朝食前から、池の氷を見に行く男の子たち。部屋を出てすぐに自然があるすばらしさを感じます。


7:50 
朝食。今日はスキー&スノボーコースとアートコースに分かれます。

 
 
スキー&スノボーコース


      
         1日目はスキー、2日目はスノボーももちろんOKです!

 9:00 
  自然の家を出発。途中、城下町高遠を通ります。のどかですばらしい風景を、子どもたちもじっと
  見つめています。

 10:00 
  伊那スキーリゾートに到着。スキーとスノボーに  分かれ、初心者と初級の子はスクールを受講。
  ちょっとすべれるようになったら、1日券を渡し、自由にすべってもらいます。
  同じところに泊まっている他の団体は、10人ずつぐらいのグループに分かれ、1日目は歩いて
  3メートル程度のぼって、そこからすべるだけ。

  上手でもちょっと苦手でもやることは同じ。その合間を、さっそうとすべるマザーネット軍団。
  「あんなやり方、絶対いやや!」と言っていました。

  20代後半のころ、フランスのシャモニにスキーに行った時、地元の子どもたちがほぼ直滑降で
  斜面を自由に滑りぬけていくのを見て、「スキーって本来こうだよなぁ。私ならあんな風にすべら
  せてあげたい」と思ったのが、この指導方法の原点です。
  そのために自由に滑っても迷子になりにくいスキー場を選んでいます。


 12:00 
  昼食は親子丼。運動の後はすごい食欲です。


 13:00 
  再び自由すべり。
  午後はスノボーのスクールを開催しました。講師の先生がおもしろくて、見学していても楽しい
  ものです。 


 16:00 
  終了。
  自然の家へもどるバスでは、みんなぐっすりお休み。




 
アートコース
  
       
             ふー!火をつけるのも難しいなー
 9:00 
  林業体験を開始。
  まずは林の中で枯れ枝や落ち葉を拾い、焚き火をして温まります。
  「もっと大きな焚き火がしたい!」と子どもたち。その後、林の中で間伐作業を体験します。
  大きな木を育てるために、間の木を切るということを学びます。
  指導は、自然の家職員の蓬田さん。まずは斧で切り倒す見本を見せてくれました。
  思わずびっくり。次に子どもたちがのこぎりで木を切り倒します。

  その後、好きな長さに切ったり、木のコースター用に輪切りにしたりします。ヘルメットをかぶり、
  片足で木を押さえ、なかなか本格的な作業です。
        
                熱心に木を切るたけつぐくん(小4) 
11:00 
  部屋にもどり、コースターの仕上げを。
  紙やすりをかけ、焼印を押して完成!


 13:00 
  自然の家を出て、諏訪湖のレストランでランチ。
  ここからはケアリストしんさんがナビゲーターです。

 14:00 
  原田泰司美術館へ。
  朝日新聞の連載で有名な原田氏は、諏訪の出身です。
  「どうしてみんな顔がのっぺらなの?」と、ほのちゃんの感想。


 16:00 
  自然の家にもどり、スケッチ年賀状作り。
  しんさんによると「色のぬり方など、良い指導をするとドンドン伸びていき、個性が発揮されるのを
  感じた」とのことでした。

  美しい自然を見たり、プロの絵を見ることが、感性を磨くことにつながればと思います。



  3日目 小学生にもヨン様ブーム!?

7:00 
起床。今日はとてもよいお天気。

スノボーをした子どもたちは、「腕と腰がいたーい!」とのこと。スキーよりこけ方が派手です。

8:00 
そろって朝食。今日も二つのコースに分かれます。

 
 
スキー&スノボーコース


 9:00 
  出発。途中、川が凍っているのを見つけ、喜んでいます。


 10:00 
  スキー場到着。今日は全員に一日券を渡し、思いのままにすべります。
  
「一緒にすべろー!」「リフトも一緒!」と女の子たちが言ってくれるのは、うれしいですね。

 12:00 
  今日の昼食はカレーライスです。

 13:00 
  午後も自由すべり。初めてのもえちゃん(小1)も、スピードを出してさっそうと滑れるようになり
  ました。毎回思うのですが、スキーは低学年から始めた方が上達が早いように思います。
          
                 スノボーを優雅に滑るかれんちゃん(小6) 
16:00 
 「えー、もう終わりー!?」と惜しまれながら終了。




 
アートコース


 9:00 
  スキー組と一緒にスキー場へ。


 10:00 
  カマクラ作りにチャレンジ!
           
                カマクラを作り上げたメンバーたち。
                それぞれの役割を分担しチームワークは抜群でした。


  スキー組から転向して、アートコースに参加したいという希望者が2名!もちろん、受け入れOK
  です。暖冬なので雪の確保に苦労しましたが、スキー場の方に「ここの雪、使っていいですか?」と
  尋ねながら、みんなで協力して雪を運び、子ども2人が入れる大きさのカマクラを作り上げました。
  なかなかの凝った作品で、室内には装飾品もあるし、玄関までのアプローチもあり、窓から室内を
  のぞけるようになっています。これにはびっくり!


 14:00 
  午後は雪合戦。
  いつまで続けても楽しいようです。

17:00 
自然の家に帰り、あったかいお風呂。


18:00 
夕食


19:00 
終わりの会。今日まで3日間の感想を一日づつ、トピックス的に話してもらいます。
そしてお楽しみ会の開催。
まずは冬のソナタの曲をピアノで弾いていると、そっとトビラが開き、ヨン様が登場!
 















  ヨン様になりたい男の子が多いのにびっくり!

「ぜんぜん似合ってないー!」「気持ち悪い!!」などの声にも動じず、金髪頭にマフラーを巻いたしんさんのマジックショーが始まりました。最後はビンゴ大会。毎回、一番盛りあがります。
商品にマジックゲームを出したところ、部屋に帰ってから小さなマジシャンたちが一生懸命練習していました。

                  
                    ビンゴでマリルをゲットし、ごきげんなもえちゃん(中央)
23:00 
ようやく眠りについたかな…。



  4日目 買い物ゲームは、一番真剣な表情!

7:00 
「朝だぞー」と起こしても、シーンとして熟睡のみんな。


8:00 
朝食後、部屋の掃除。掃除は男の子の方が早かった!掃除機のかけ方が慣れていたのにはびっくり。
女の子より家でやらされているかも。そういえば、2年前の白浜での朝食作りでも、「女が動かへん!」と男の子から不平不満が続出したことを思い出しました。彼らが働きだすころには、「妻が家事を手伝ってくれない!」などという時代が来るような予感がします。


9:45 
自然の家を出発!


10:30 
諏訪大社上社にお参り。春に見学した新しい御柱がありましたが、それよりつららに夢中。
マザーネットの来年の破魔矢を買おうとすると、「来年はもっと儲からんなあかんから、たこの方にしといたら?」など、会社のことを心配してアドバイスしてくれる女の子たち。小学生に支えられ、本当にありがたいです…。










                      
                           つららの剣で戦い。手がつめたいぞー。
11:00 
SUWAガラスの里へ。3つのコースからやりたいものを選びます。

 ・リューター体験:ペーパーウェイトに、好きな絵や字を彫る
 ・万華鏡作り:好きなビーズやガラスを入れ、筒に絵も描きます。
 ・とんぼ玉創作体験:色ガラス棒を高温のバーナーで溶かし、玉を創ります。マーブル玉と花玉から好きなものを選びます。
私は花玉にチャレンジしましたが、想像以上に難しかった!
  
       マーブル玉を創るちーちゃん(小6)
13:00 
たけやみそにて、あったかいお味噌汁とおにぎり。昨年ここでマフィンを食べましたが、子どもたちがノートに「お味噌汁と
マフィンはあわない!」とたくさん記入したのを受けて、マフィンの販売がなくなってしまいました。食べ物にはちょっとうるさい私たちです。

13:30 
足湯でほっこり。


15:00 
上諏訪駅前の丸光デパートで、一人600円の予算をグループごとに渡し、好きな夕食を買ってもらいます。
ルールは「お菓子だけを買うのはだめ」「グループ内で予算に収まれば、600円を超える人と足りない人があってもよい」の2点。夏に続いて2回目の子もいて、買い物は慣れたもの。お惣菜屋さんで「鳥のから揚げ50グラムください!」など、慣れた子は細かい単位で注文。お店の人は「この前も来たよね」と覚えていてくれました。
リーダーは低学年の子たちの買い物についてもアドバイスし、レジでは、「おはしと領収書ください」と忘れず言っていました。計算の練習にもなるし、チームワークも高まるし、子どもたちはお金と食べ物に関係することは燃えるし、このゲーム、毎回入れてもいいな、と思います。

16:15 
大阪行きバスが発車!かれんちゃんとしんさんに別れを告げます。
そして、すぐに夕食。「自分で選んだもんはおいしいわ」「それいくらで買ったん?」など、買い物したものの披露会もしていました。

21:00 
予定より早く桃山台、そして新大阪着。あっという間の4日間、美しい自然、そして友達との交流…。
何かがみんなの心の中に残ればうれしく思います。



  自然体験スクールを振り返って                              

  「好きなのを選んでいいからね!」今回のスクールの中で、
  何度も言ったセリフです。
  その言葉を聞く度、子どもたちの目がきらっとします。
  そして、「うーんと、どうしよう…」と言いながら、頭の
  中で想像力が湧きあがっているのが伝わってきます。
  その時の気分でやりたいこと、食べたいものを選べる。
  全員を時間内に何とか終わらせないといけない
  学校の教育現場ではなかなか難しいことだと思います。
  自然の中でやりたいなと思ったことを、もうやめた!と本人が
  言うまでやらせてあげる。
  これが出来たら、子どもたちの感性や想像力はどんどんふく
  らむのでは、と、スクールを重ねるたびに感じています(上田)。
                     

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