ウィンタースクールin信州2003 レポート
〜雪の中で感性を目覚めさせる子どもたち |
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12月25日から28日まで、子どもたちと一緒に信州へ行って
来ました。
参加してくれたのは、小学1年生から中学1年生までの男の
子12名、女の子10名。内3名は初めてのスクール参加です。
スタッフは、埼玉から大学4年生の藁谷正樹さん(22)と
清水葉太さん(22)が初参加。
大阪からは、キャリファミのエッセイでおなじみの水谷心さんと
上田の計4名、総勢26名の楽しいスクールとなりましたので、
ご報告します。
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| 1日目 |
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8:15
新大阪と桃山台の路線バス乗り場に集合。お母様からここ数日の体調などを聞きます。リピーターが多いので、なつかしい顔を見つけて、「背が高くなってる!」など子どもたちもうれしそう。
8:45
アルペン伊那号出発。路線バスなので「静かにね」と声をかけますが、仲間との再会に話がはずみ、だんだんハイテンションに。前回はバス酔いする子も多かったのですが、薄着に酔い止め薬など自分で上手にコントロールし、体調はバッチリのよう。途中、夏にチャレンジし雨天で断念した中央アルプスの山々が美しく見え、「来年の夏こそは頂上まで登るぞ」と誓い合う。
14:10
伊那市に到着。貸切バスに乗り換えて、国立信州高遠少年自然の家へ。昨年より雪が少なく、「滞在中に雪が積もってほしいな」と祈る。
14:50
大阪より約6時間、ようやく到着。関東から参加したかれんちゃん、福山兄妹、スタッフのまあさん、ようさんがお出迎え。
15:30
宿泊場所のロッジに到着。はじめに全員でのオリエンテーション。自己紹介では、名前、学校名、住んでいる市、スクール参加回数を発表します。「埼玉ってどこにあるかわかる?」と聞くと、「学校で習ったけどわからん」。いろんなところに住む子どもたちの交流の大切さを感じる瞬間です。
17:00
子どもたちの要望により体育館にて自由遊び。ドッジボールと卓球が人気です。
18:00
夕食はバイキング。マザーネットでは小学1年生から自分でお皿におかずを取ってもらいます。他のある団体は、おかずは盛り付けてもらえるし、席に座るだけでご飯やお味噌汁も配ってもらえます。「自分で取ればいいのに・・・」と小1のみおちゃん。他団体の様子もよく観察しています。

19:00
キャンドルファイヤーの集い。部屋を暗くして、一人ずつ蜀台を持ち、輪になって隣の人のろうそくに火をつけています。火を持つと目がキラキラする子どもたち。そこへ魔女になった上田が怖いオノを持ち登場。そして真っ暗な中でフルートを演奏。次に3人のサンタークロースが登場。ビンゴ大会、プレゼント交換・・・と夜はふけていきました。
22:00
入浴後、今日の感想を書いて就寝。しんしんと冷えてきました。
ろうそくの炎をじっと見つめたり、ロウで字を書いたり・・・。
とにかくキャンドルが大好き
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| 2日目 |
6:30
起床。寒くてなかなか布団から出ない子どもたち。
7:30
朝食。納豆が人気です。
8:30
伊那スキーリゾートに向けて出発!バスの運転手さんに「早くすべりたいからもっと飛ばしてや!」とリクエストする笠松くん(小3)。「道が凍って、鏡の上を走ってるようなので飛ばせない」との回答が。坂道を過ぎてバスが飛ばし出すと、今度は「早く走ると危ないからゆっくり行って」と止めにかかります。

スキー場へのバスの中で
10:00
スキー&スノボーを開始。スノボーはようさんとまあさんがコーチ。スキー初心者にはベテランのコーチが、2回目以降の子は私と一緒にすべることに。マザーネットのスクールの特徴は、基本を身につけたら、後は1日券を渡し、自由にすべって上手になってもらうこと。
このスキー場はコースが1本なので、迷う心配もないのでそれができます。
他のスキースクールは、必ず団体行動。紛失物がないように、移動の際はリーダーがビニール袋に手袋、帽子、ゴーグルを集めています。
昼食が終わって立つ時も、「はい上着を着て」「次は手袋」「次はゴーグル」と順番を守らないといけません。
スキーは上手くなるかもしれないけど、子どもたちの成長を考えると疑問。もちろん忘れ物がなければ保護者の評価は高いでしょう。
スタッフのしんさんも「あれは大量生産方式だよね」と。
私たちだけでなく、マザーネットの子どもたちも同じことを感じているよう。
「他の団体は「絶対先に行ったらあかん」と言われているのに、うちは「準備できたら先に行っておいて」
だよね。まったく反対だよ」。「他のグループと一緒がいい?」と聞くと、「絶対無理!不可能」との答え。
リフトに乗ってゲレンデを見ると、規則正しく一列になってすべっている他団体の間を、直滑降で暴走するマザーネット。たくましいです。
15:30
今日の滑りは終了。初めての子どもたちも、ボーゲンですべれるようになりました。

「見て!雪だるま作ったよ」
18:30
夕食
19:00
入浴。他の団体がいないのを確認し、「戦いしてもいいよ」と言うと、2グループに分かれて洗面器でお湯のかけあい。私は洗面器をかぶって湯船に・・・。
21:00
今日はみんなで早く休むことにしました。
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| 3日目 |
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6:30
起床。目を覚ますと一面の雪。カーテンを開けて「みんな雪だよー!」と声をかけると、眠そうな子どもたちが飛び起きます。「すごいー!」「雪かきしなくちゃ」。こんな時、自分の子どもが10人もできたようで、幸せを感じます。

雪が降り積もった朝の光の中で
7:30
朝食
8:30
バスで出発。雪が降り積もり、朝日があたった高遠の街は、とてものどか。
10:00
スキー&スノボーを開始。「今日はスノボーをやめて、スキーをしたい」こんな声にももちろん答えます。スノボー初心者が3名増えたので「まあさんたち、コーチよろしくお願いします」と頼んだのに、まったく始めてで滑り方を一度も教わることなく、もうリフトに乗って行ってしまっています。
それでも何度目かには、こけずに滑っているのがすごいところ。私は「上田さん、競争しよ!」と誘われ、2つのリフトを乗り継いだ頂上から下まで、たくやくん、ちーちゃん、あかねちゃんたちと競争し完敗。来年までに体を鍛えて出直します。

スキー初挑戦のみおちゃん&はじくんの小1コンビ
15:30
スキー&スノボー終了。みやげもの屋でお母さんや兄弟たちへのおみやげを買います。1年生の子どもが、レジで財布の中身を全部見せてチョコを買おうとしましたが、お金が足りず買えません。かわいそうですが、これも勉強なので、フォローします。
17:30
自然の家へもどる。運転手さんから、子どもたちがかわいかった、と伊那のりんごをいただきました。
19:00
夕食後、おわりの会。今回のスクールを振り返り、一言づつ感想を発表してもらいました。最初はこれが苦手だった子たちも、何回か繰り返す内に、上手になっていきます。発表のことを考えて、毎晩感想を書いているようにも思います。楽しいことも大切ですが、どう感じたかを文章で表し、そして言葉で表現することも大切だと考えています
。終わった後は、私からピアノで今年のヒット曲のプレゼント。さくらと明日への扉が好評でした。「次はこれ練習してきて!」とたくさん宿題をいただきました。
そしてしんさんからは、マジックのプレゼント。全員いすから降りてきて、かぶりつき状態。一生懸命マジックに取り組む姿は、子どもたちの心に何かが伝わったでしょう。次回が楽しみです。
21:30
入浴後、外を歩くと髪の毛があっという間にカチカチ、まるで針金みたい。みんなで触りあいです。「髪の毛折れちゃったらどうするの?」と心配する子も。
「そういえば、夏に来たとき、夏なのに冬だったんだよ」と初めて参加する子に教えてあげるみおちゃん。
これは中央アルプスの2600メートルまでロープウェイで上がった時、すごく寒かったことを言っているようです。スキーだけでなく、こういう大自然の中で何気なく寒さを感じたり、星空を見上げたり、そんなことが子どもたちの感性を育てるのでは・・・と感じています。
22:00
一応就寝。男の子の部屋では、おやつ会が開催されていました。
下の学年の子たちは、小6や中1のお兄ちゃんたちに甘えていました。異年齢での交流は、見ていてほほえましいです。

マジックしんさんは、いつも女の子たちに人気。
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| 4日目 |
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6:30
起床。3泊したお部屋を掃除します。最初トイレを敬遠しましたが、最後にはきれいにしてくれました。
7:30
朝食。前回同様、しょうゆかけごはんが人気。
9:45
たくさんの思い出を連れて、自然の家を出発。
10:45
諏訪大社上社を参拝。「みんなの夢がかないますように」
7年に1度の御柱祭についてしんさんから教わる
11:00
諏訪湖岸の足湯へ。さわがずにじっくりとつかっている姿は慣れたもの。
11:30
タケヤみそにておみそ汁。これもじっくりと味わう。お母さんへのおみやげにおみそを購入する子も。

オルゴールつくりは保護めがねをかけて
13:00
下諏訪にある諏訪湖オルゴール博物館奏鳴館へ。ここでは自分だけのオルゴールを作ります。
事前に108曲に中から好きな曲を選んでもらいました。
人気の曲は「明日への扉」「世界に一つだけの花」「君をのせて」。組み立て所要時間は1時間。ドラム、軸受、ゼンマイ、そして振動板(くし歯)を取り付けていきます。くし歯の近付け方によって、音の強弱が決まります。
この作業が大人でもなかなか難しい。みんなの表情が真剣。でき上がったときは、じわーっとうれしそう。
物づくりの喜びを小さな時から味わってほしいと企画しましたが、諏訪地域は昔からこのような産業が盛ん。
次は何を作ろうか、今度は工場見学とセットにしようか、とアイデアがいろいろ湧いてきました。
15:30
東京・埼玉組とお別れ。スタッフの2人も一緒です。別れには悲しい曲が似合うと、今作ったばかりの「荒城の月」のオルゴールを流す中1の一穂くん。
大学生のようさん、まあさんも、4日間の子どもたちとの交流が、貴重な体験になったと思います(女の子たちのボコボコにされていましたが・・・)。
16:26
下諏訪発、路線バスで大阪へ。途中うれしくてオルゴールを開けたがり、困りました。
21:30
桃山台着
21:50
新大阪発。おつかれさまでした!
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| 5回の自然体験スクールを振り返って 上田理恵子 |
2002年の夏から始めた自然体験スクール。
2002年冬のスキー&スノボー、2003年春の南紀での釣りや熊野古道めぐり、そして夏の中央アルプス登山チャレンジを経て、今回で5回目となりました。
もともと、小学4年生になると学童保育がなくなり、長い夏休みを一人で過ごすのが心配・・・との声に応えて始めた1週間のスクール。今では1年生の参加も多く、またお母さんが働いている、いないにかかわらず、プログラムの魅力で参加していただけることを、企画側としてうれしく思っています。
プログラムを企画し、実行する上で重視しているポイントがいくつかあります。
●自然の美しさ、厳しさを感じる
夏の中央アルプスでは、ロープウェイで2600メートルまで登りましたが、夏にもかかわらず4度。
その寒さに子どもたちはびっくりしていました。
また悪天候により、登山は15分登ったところで断念。振り返ると先ほど出発してきたところの建物が、
霧でまったく見えません。「ぼくたち帰れるの?」と心配する子も。
自然の厳しさを体験した出来事でした。自然は限りなく美しいけれども、一変して厳しくなるもの。
自然の前では無力なことを知ることも大切だと思っています。
●異年齢集団の中での思いやり、助け合い
小学1年生から中学生まで、同じプログラムに参加します。個人差はありますが、低学年には難しい
ことや、運動が苦手な子、得意分野はそれぞれです。たとえば、自分の荷物を管理するのが難しい子
がいて、ズボンがなくなったりもします。
そんな時、みんなで探しますが、実は自分のかばんの中にあったり・・・。
そんな時は「心配かけてごめんなさい」とあやまってもらいます。
その後は、他のメンバーが気にかけてフォローしてくれたり。仲間の大切さを感じてもらいます。
●子どもを信じて、やらせてみる
スキーで自由にすべらせる。お金やテレフォンカードの管理も自分でやってもらう。
お金がなくなり、お母様からおしかりを受けたこともあります。それでも、すべて勉強。
「任せる」ことで、成長すると信じています。
●モノ作りのおもしろさを感じる
カレー作り、そば打ち、おやきなどの食べ物から、木工細工、そしてオルゴール。
自分で作り出したものは最高。モノ作りの楽しさを知り、その材料や仕組みに興味をもってもらえたら
と思っています。
●感性を目覚めさせる
すべての体験を通して、自分の中に持っている感性を目覚めさせる。
子どもの時に芽生えたこの力は、大人になった時の基礎になると思っています。
これからも経験を重ねながら、今の子どもたちにとって何が大切かを考えてスクールの企画・運営を
行っていきたいと思っています。
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