サマースクール in信州高遠2002 レポート
〜自然を体験して成長する子どもたち |
8月25日から30日、子どもたち21名を連れて長野県
上伊那郡高遠町にある国立信州高遠少年自然の家
に行ってきました。
参加者は小学1年生から中学2年生まで、男の子
9人、女の子12人。
スタッフは、NPOである日本高齢・退職者福祉推進
協会の事務局をされている柚木さん(53)と平山けん
さん(22)、そしてキャリファミでおなじみの水谷心さん
と上田の男性3名、女性1名で運営を行いました。
それでは報告します!
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■ 1日目 |
8:40
新大阪と桃山台から、まずは路線バスであるアルペン伊那号に乗り込む。見送るお母さんたちは心配そうな顔。
一人で参加した小2のあかねちゃんや、小1・3・5の兄弟3人で参加した藤本兄弟、お友達同士で参加したものが出会い、最初はやや緊張気味。昼食を食べたあたりから、子どもたちが少しずつ打ち解けてきました。「動物もいっぱいいるところやからね」と言うと、「ライオンもいっぱいいるんとちゃう?」と高学年の男の子たち。この質問にはちょっとびっくり。
日本の山奥には、ライオンや象がゴロゴロと歩いていると思っているのかな?こういうことは以外と学校で習わないのかも。
14:00
伊那市到着。貸切サロン付バスに乗り換え。サロンを女の子たちに占領され、不満いっぱいの男の子たち。バスはだんだん山奥へ。「すごい田舎やな」とびっくりする子どもたち。私もびっくりしました。
14:45
大阪より約6時間、ようやく到着!意外と暑い。
15:15
ロッジに入室。部屋に暖炉があり、洗濯機や乾燥機もあり、とても快適なお部屋です。
15:30
埼玉県草加市から参加のえりなちゃん、こうだいくん、電車でやってきた小6のかずほくんとも合流し、まずはスタッフが挨拶。子どもたちに何と呼んでもらおうか事前に話し合い、先生ではなく、さんづけで呼んでもらおうと決定。そして、4つのグループに分け、中2のともちゃん、ちさちゃん、小6のかずほくん、小5のたいせいくんにリーダーを務めてもらうこととしました。入浴。大浴場で泳いでおこられた男の子達。
18:00
夕食はバイキング。いっぱい盛ってゆっくり食べる子、2、3品だけを取ってさっと食べる子、本当に様々。
19:00
プラネタリウムで星の説明を受けてから、外で星の観察。「学校で習った夏の大三角形、大阪では一つしか見えへんのに全部ある!」1学期に習ったばかりの4年生は勉強にもなったようです。双眼鏡を貸してもらい天の川を見ると、小さな星だらけ。私も生まれて初めての体験です。
21:00
今日の感想をしおりに書いて就寝。しかしなかなか寝ない子どもたち。夜中に小4のはなえちゃんが私のベッドに。「こわいよぉ」と震えています。抱っこして、トントンして、朝まで眠りました。朝、「怖い夢でも見た?」と聞くと、「まったく覚えてない!」とのこと。明日は一人で眠れるかな?
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■ 2日目 |
6:30
起床。今日も快晴。昨晩さわいだからか、眠そうな子どもたち。
7:20
朝食。
9:30
標高1631.2mの守屋山登山に出発!登る途中の道には、秋の草花が。まつむしそう、桔梗、ワレモコウ、山アザミ…。気温は高いけど、山にはもう秋が来ています。急な登りが続き、みんなだんだん会話がなくなる。でも、誰もしんどい、とは言わない。途中何度も休憩し、約2時間で山頂に到着!諏訪湖や周囲の山々が見渡せます。

しかし、「きれい!」と声を上げたのは私だけ。どうして?近頃の子どもは感動しないの?夜、子どもたちの日記を読んでみると、「つかれたー!」「ハイキングではなく、地獄の山登りだった」「でも、すげえ感動した」などと書いてあり一安心。そうか、しんどかったんだ。でもとても貴重な体験だったと思います。
16:30
子どもたちの希望で、体育館でドッチボール。今までにない素敵な表情を見せてくれ、自分たちでやりたい!ということは、できるだけ大事にしたいと思いました。
18:00
夕食。よく歩いたからか、みんなよく食べます。
19:00
入浴。私がお風呂に入ると、みんながいっせいに頭からお湯をかける。中には洗面器で水をかける子も。いたずらする時の顔は、いきいきしてます。私がさわぐからおもしろいのかな。
20:30 今日の日記。就寝。早く寝ないと明日がつらいぞ!
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■ 3日目 |
6:30
起床。今日も雲一つない天気。「朝だよー!」と起こしても、なかなか起きない。
7:20
朝食。料理の取り方もみんな慣れてきたよう。しかし、食べるスピードには大きな差があり。藤本3兄弟の次男ゆづるくんは、マイペース。兄弟でもこんなに差があることにびっくり。同じ親から生まれても、性格や行動は違うものなんだな、と勉強になりました。
9:30
バスに乗って農作業体験へ。マザーネットの子どもたちのために、種を蒔いて用意してくれた畑に到着。農家のおじさんが迎えてくれます。トマトは服でふいてそのまま食べるといい、とすすめられ、みんなでほおばると「甘くておいしい!」。
「農薬をかけないとこんな風に形がよくないけど、体にはいいんだよ」と教えてくれました。
枝豆の収穫作業は、なぜか女の子が得意。

他には、とうもろこし、ししとう、モロヘイヤ、おかのり、じゃがいも、ナス、はつか大根を収穫しました。
終了後、土手に座り、パン弁当(ロールパンとソーセージ、バナナなど)を食べました。
畑のそばには、小さな花がたくさん咲いています。

しろつめくさで花飾りを作ったり、私の帽子にコサージをつけたり、花に興味のある女の子たちは、次々に作品を作り出します。今までどんなことにも興味をしめさなかった子が、花に触れて急に才能を発揮したり…。目がきらっとできることに出会える環境を作り出してあげることの大切さを、子どもの目のかがやきから感じました。
13:00
またまたドッチボール
15:30
リアカーに荷物を積んで、キャンプ場へ移動
16:30
夕食準備開始。
メニューは、ポークカレーと今日収穫した野菜たち。「好きなもの作って!」と指導はまったくなし。

ここで小6のかずほくんは、料理人ぶりを発揮。このあたりから、一生懸命料理をするグループと、まったく手伝わずに遊ぶグループ出現。注意してもなかなか手伝わない。ちょっとゆるやかに行き過ぎたか…少し反省。けじめをつけるところはびしっとし、中はゆるやかに、という風に進めることはできないものか。
18:30
夕食完成。ポークカレーはピーマン入りと入ってないのの2種類の鍋。その他、焼きとうもろこし、おかのりの塩茹で、冬瓜と大根のみそ汁。自分たちで収穫し、自分たちで料理する。味は特別です。
19:30
キャンプファイヤー。私と子どもたちだけでスタート。灯油をそそぐと、火事のように高く燃え上がる。消火は子どもたちに任してみる。大人がいないと、子どもの中から大人のような指示をするものが現れ、意外に慎重に消火活動を行う。最後まで消えるまで時間がかかりましたが、子ども全員で力を合わせて消火し、満足そうでした。普通はやらせてもらえない?貴重な防火訓練となりました。
22:00
入浴後、就寝。テントの中には灯りがまったくなく、真っ暗。みんなで懐中電灯を寄せ集め、灯りをともす。寝袋の中にもぐり就寝。このとき見た空の星、最高でした。星が降ってきそう…。
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■ 4日目 |
6:30
「寒い!」と目が覚める。またまた晴天。
7:30
朝食準備開始。メニューは、コーンスープ、スクランブルエッグ、ポークビッツ、リンゴなど。やはり自分たちで料理を作り、外で食べるのはおいしい。
8:30
テント場のトイレ掃除。虫がいっぱいいて、いやそうな子どもたち。
ここは「とにかく何か一つ持って掃除して!」と声をかけると、モップやスポンジや少しでもきれいで楽なものを探して掃除を始める。
よし、子どもたちに動いてもらうコツがだんだんわかってきたぞ。
本館へ移動。
10:00
グリーンアドベンチャー開始。園内の50種類の木の名前を当てていきます。「自分と同じ名前の木があっていややった…」と小5のみずきちゃん。その後、グループで好きな場所を見つけ、絵を描きます。指導は水谷しんさん。一人一人良いところをほめるしんさん。
12:00
お餅つき。順番に杵を持ちチャレンジ。できあがりは、大根おろし、きなこ、あんこでいただきました。
13:00
午後は午前中に描いた絵を参考に、白樺のはす板に絵を描き、壁飾りを作ります。しんさんが描いているのを熱心にみつめる子どもたち。「おれらの図工の先生、ちっとも絵を見せてくれへん。きっと絵がへたなんやで」−子どもに描かせるだけでなく、子ども達の前で絵を描いてあげることがとても刺激になるようです。
17:00
1、2日目に宿泊したロッジにもどる。
18:00
夕食。みんな親しくなって来たので、食事中もなかなかうるさい。
19:30
夜の森へナイトハイキング。グループで1本のロープを持ち、森への道を懐中電灯をつけずに歩きます。ここで子どもたちの意外な一面が。日頃活発な子の中に、すごいこわがりさんが何人も出現。こわくて懐中電灯をつけて、みんなに何度もおこられている。暗い夜道を歩くと、両側に蛍が!合計で50匹はいたかな。蛍と月の明かりを頼りに歩く、ドキドキ体験でした。どちらかというと女の子の方がしっかりしていました。
21:00
昨日と2日分感想を書いて就寝。さすがに早く眠りにつきました。
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■ 5日目 |
6:30
起床。またまた好天。
8:00
朝食。
9:30
そばうち体験。指導は84才のおばあちゃん。そば粉と小麦粉をよく混ぜ、熱湯を加えて、よく練ります。その後伸ばして、切る、ゆでるという作業を体験。
おばあちゃんが「そばがこわい、こわい」と言うので何かと思うと、こわい=かたいとのこと。「おばあちゃん、何言ってるかさっぱりわからん。通訳いるわ」と、言葉の違いを経験。そば湯が最高においしかったです。

14:00
お楽しみの渓流釣りへ出発。餌は人間も食べられるイクラを使いました。
2グループに分かれ、それぞれに先生がつきます。糸がからまないように間隔を十分にあけ、釣りを開始。すると、ちらほらと釣れています。私もアマゴをゲット!15cm未満のものは川に返します。
炎天下の釣りですが、みんな真剣な表情。竿にトンボが止まります。2時間で10cm以上のアマゴ5匹、カニ1匹が釣れました。「パソコンゲームやったら、すぐに釣れるのに…」そう生きている魚との闘い、むこうも必死です。
18:00
夕食。
19:00
全員一つの部屋に集まって、サマースクール全体の振り返りをし、発表してもらいました。
その後は私がピアノを弾いて、サマーコンサート。ピアノの音が子どもたちの心にしみていくのがわかるようでした。若いってすばらしい。その後、ガムテープを使って動物ゲームで大盛りあがり。お友達が何の動物に似ているか、背中の後ろに貼ったガムテープに書き、それを質問しながら当てます。5日も一緒に過ごしたので、お友達の特徴をつかんでいるようです。また、高学年になると、好きな異性もできたようです。楽しかった高遠の夜もいよいよ最後。「時が止まればいいのに」「サマースクール、1週間は短い」など、うれしい声。
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■ 6日目 |
6:30
起床。最後までいいお天気。これには感謝です
8:20
最後の朝食。
9:30
楽しかった自然の家を後にして、貸切バスでビーナスラインを経由して、八島湿原へ。
12:00
到着。半周廻って、お弁当。「天然記念物」という言葉が不思議なのか、何度も質問されます。「このススキ、どこが天然記念物なん?」「この虫もそうなん?」おもしろいところに興味を持ちます。
14:30
バスの中でゲームをしていると、あっという間に上諏訪駅到着。東京組のゆのきさん、けんさん、えりなちゃん、こうだいくん、そしてしんさんとお別れです。今日が誕生日のゆのきさんに、ハッピーバースディの曲を歌って、手を振ります。大人の方がさびしそう…。ゆのきさんは「ようかいひのき」、けんさんは「んさんけ」と呼ばれ、子どもたちに大人気でした。しんさんには絵を描いてもらおうと、夜に女の子たちが集まっていました。大阪組は私と子ども19人で出発です。
16:20
伊那市で路線バスに乗り換え。
21:10
桃山台到着。バスを降りると、涙ぐむ親たち。
21:25
新大阪到着。
パパ、ママを見て泣き出すあかねちゃん。一人でよくがんばったね。藤本3兄弟は、その下の3人の弟、妹がお迎え。みんな少しずつ顔が違う。
きっと性格も違うんだろうな。事故なく、みんなを連れて帰れて一安心。言葉で表現できないほど楽しいサマ−スクールでした。今年の内容をしっかり見直し、来年に活かしたいと思います。子どもたちの目がきらっとする場をたくさん提供していきたいです。
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