スプリングスクール in信州2005 レポート
〜自分たちで切り倒した木で小屋作りにチャレンジ |
今回で9回目を迎えた、小・中学生のための自然体験スクール。
暖冬でスキーが出来るか心配したウインタースクールとは逆に、出発直前に積雪があり、木を切る場所に無事入れるか最後までヒヤヒヤ・・・・。新小学1年生から中学2年生まで、男の子16名、女の子10名の合計26名と一緒に、3月30日から4月2日まで信州に行ってきました。
今回の目玉は、自分たちで設計し、木を切り倒し、小屋を作るということ。男の子チームと女の子チームに分かれ、果たしてどのような芸術作品が出来上がるのか。
子どもたちと一緒に過ごしたのは、東京から杉本久さん(すぎさん)と平山鋼之介さん(こうさん)。
大阪からは初回よりすべて参加の水谷心さん(しんさん)と上田。早速ご報告します!
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■ 1日目 腕がはえていたり、車輪が出ていたり、次々とふくらむアイデア |
8:20
JRバス南アルプス号が新宿を発車。
8:36
アルペン伊那号が新大阪を発車。今回は季節の変わり目で体調をくずしている子が多く、お母さんたちも心配そう。バスの中から手を振る我が子を写メールしていました。大切なお子さんをお預かりしていることを肝に銘じます。バスの中では前回から採用したおにぎり&サンドウイッチのオーダー表を回覧。好きなものを選んでもらいます。いつもよりバス酔いする子が多く、いつもは早く配るおにぎりですが、12時直前まで我慢してもらいました。
11:33
東京組が伊那藤沢駅に到着。しかし、自然の家より迎えが来ていないというアクシデントが。連絡しようにも携帯は圏外。近所の民家は電話が故障、やっと見つけた郵便局から連絡すると、迎えを忘れていたとのこと・・・(次回からは当日必ず確認します)。宿泊先の信州高遠少年自然の家は携帯の圏外エリア。会社からの連絡は不便ですが、日頃情報機器に囲まれている大人にとっても、自然に解き放たれる空間です。
14:20
伊那市で貸し切りバスに乗り換え、大阪より約6時間でようやく到着。バスを降りると雪が!荷物をほっぽり出して雪合戦です。春に来るのは3回目ですが、今までで一番雪が残っています。
15:00
オリエンテーション。まずは自己紹介。トップバッターは初参加のいっせいくん(中2)。いきなり英語で自己紹介。小学生たちは興味津々。中学生に負けるものかと、堀田くん(小5)も英語で話し出しました。9回目にして初めてのこと。刺激し合うのは素敵なことですね。
15:30 明日からの小屋製作現場の見学。アイデア出しの前に、イメージをつかんでもらいます。

男の子のアイデア。家から大砲が出ているものも!
16:20
男の子チームと女の子チームに分かれて、どんな家を作るのかをアイデア出しを行います。男の子チームは和田くん(中1)が司会。いろんなアイデアが出て、なかなか一つにまとまりません。最後には、全員がアイデアをホワイトボ−ドに描いて、人気投票をすることに。屋根に磁石がついていたり、大砲がついた攻撃型だったり、腕がはえているものも・・・。最後には、ものすごくオーソドックスなタイプに決まりました。形が決まったら、今度は必要な木の長さと本数を計算。ここは中学生を中心に考えました。頭が良くまわっています。さて、計算通りにできるのかな!?

女の子も一人ずつ、作ってみたい家を考えます
18:00
夕食はバイキング。初参加のまゆちゃん(小1)も、一生懸命自分でおかずを取ります。私たちは手伝わずに見守ります。
21:00
入浴後、就寝。今日は長時間の移動だったので、ゆったりと過ごします。
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■ 2日目 木を切り倒すって、最高! |
6:30
チャイムで起床。低学年の女の子たちは、起きたらすぐリーダー室へやって来て、お布団の中へもぐりこんできます。

運動会のつなひきより楽しいよ!
8:00
朝食。途中、霜柱が出来ていて、ザクザクと踏みしめながら歩きます。
9:00
木の小屋作りいよいよ開始。まずは今回お世話して下さる北原さん(いつも木工の指導でお世話になっています)と守屋さんから、これから2日間の概要と、「間伐(かんばつ)の大切さ」について、説明をいただきました。

必要な長さを考えて切っていきます
9:30 木を切り倒すグループ、骨組みを作るグループに分かれます。木を切り倒すグループは高学年がのこぎりで木に切り目を入れ、低学年の子どもたちが木に縄をくくりつけ、力を合わせて引っ張ります。

高いところの骨組みでは、中学生が大活躍です
12:00
今日は小雪も舞う風の冷たい一日。お昼を食べて、ブレイクです。
13:00
夕方は寒くなりそうなので、早めに作業開始。「窓はつける?」「屋根は木にする?シートをおおう?」など、組み上げながら、みんなで考えていきます。男の子チームは丸太を中心に、女の子チームは板に木を飾ったり・・・。それぞれの特色が出てきました。家の名前もつけると、自分たちの家という実感が湧いてきたようです。

力をあわせて土台作りのかわいい3人組
15:00
本日の作業終了!
16:00
合気道コース、体育館でスポーツコース、スケッチコース。好きなコースを選択して楽しみます。合気道の指導は、群馬杉武館の館長である杉本久さん。すぎさんがいらっしゃる度に教室を開催してもらっていますが、このことがきっかけで合気道を本格的に習い出した子も。様々なチャンスを提供することの大切さを実感します。

しんさんに代わり、今日は上田さんのスケッチ教室。
「絵を描けるの?」と質問が相次ぎましたが、無事終了。
18:00
夕食。作業の後の食事はおいしいです。今日も夕食後は特別のプログラムを用意せず、自由にゆっくり過ごしました。
22:00
就寝。男の子の方がいつも早く眠りにつきます。
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■ 3日目 自分たちの木の家が完成! |
6:30
毎朝、「まだ寝てるのー」と、低学年の子どもたちに起こされます。
8:00
朝食。今日は昨日と違い、あったかそうで安心です。
9:00
今日は小屋を完成させます。「屋根がシートじゃ、味気ないなぁ」「そうだ、ベンチを作ったらどうかな?」いろいろアイデアが湧いてきます。女の子のベンチは、指導を受けた本格的なタイプ。私の家にもらって帰りたいほどの完成品。男の子のベンチは、足がふらついてガタガタタイプですが、指導なしのオリジナルタイプ。座るとくずれそうで、スリル満点です。
11:00
今日の昼食は信州名物の"おやき"を自分たちで作ります。
粉をこねるグループ、あんこを丸めるグループ、くるみをつぶしてみそと砂糖を混ぜるグループ・・・。
食べ物を作るときは、目がきらきらしています。

地元のおばさんの暖かい指導を受けながら、
一生懸命にこねる初参加のかれんちゃん
火を焚いて、お湯をわかし、10分から15分ゆで、おやきが浮き上がってきたら、湯で上がりです。その後、鉄板で両面に焼き色をつけます。そして、あつあつをいただきますが、「おいしい!」との声が。本当は完成した小屋の中で食べようと思ったのですが、おいしいので全部食べてしまいました。
13:30 ついに完成した小屋の中で、チョココーンフレークを食べました。この味は忘れられません。その後は、元通りに取り壊します。さっさとつぶしだす男の子たち。「せっかく作ったのに・・・」となかなか壊さない女の子たち。こういうところに性差があるのかな?と思いました。
男の子の「Tree House」。 女の子の「A
Little Woody House」。
前面の丸太をしばるのが大変でした。 木の装飾がかわいいです。
15:00
解体終了。何にもなくなり、元の静かな状態に戻りました。ちょっとさびしいですね。長靴を川で履いたまま洗うのですが、川の中をじゃぶじゃぶと歩き、長靴の中まで水を入れる子が続出しました。
16:00
今日も、合気道、スポーツ、スケッチの中から選択します。スポーツはサッカーの試合や、卓球をして盛り上がっていました。
18:00
夕食。4月の初めのこの時期には、企業の新入社員研修での利用があります。隣のテーブルでは、若い女性が男性上司たちの食事を運んだり、片付けたり、コーヒーを持ってきたりします。「あの人たち、自分のことを自分でしないの?」と女の子たちから質問されます。こちらは「自分の食事は自分で取ろうね」と1年生にもやってもらっているのに…。ここは少年自然の家。この施設を利用する際には、ルールを守ってほしいと思います。アンケートにしっかり記入して帰ってきました。
19:00
終わりの会。一人ずつ、スクールで印象に残ったことを発表します。毎回やっているので、何を話そうかを事前に考えているのでしょうか。最初は声が小さかった子も、参加を重ねる度にしっかり話せるようになってきて、とてもうれしく感じます。
発表の後は、6年生に記念品を渡しました。スクールの合間に、みんなに卒業お祝いのメッセージを書いてもらいました。みんな、一生懸命考えて書いてくれたことが、とてもうれしかったです。スクールの仲間は、住んでいる場所も学校も違うけど、休みの度に集まって一緒に過ごす、というのは、とっても貴重な体験だと思います。

卒業おめでとう!それぞれの夢に向かって、がんばってくださいね。
20:00
恒例のピアノコンサート。マツケンサンバUを歌っていると、金色の衣装に身を包んだこうさんがいきなり登場!想像以上の迫力に、小1のまゆちゃんが大声で泣いてしまいました。その後は、しんさんのマジックショー。新作マジック2点を披露し、無事成功しました。最後は、お待ちかねのビンゴ大会。スクールで一番熱の入る瞬間です。

マツケンサンバUは小学生に大人気です。
23:00
夜の打ち合わせ&ミニ宴会に、男の子たち乱入。おつまみがなくて困っていると、自分のお菓子を持って売りにきました。大阪の子どもたちは商売人です!きっと次回のスクールには、大人たちに売ることも視野に入れたお菓子選びになるかもしれません。
最後の夜はちょっと夜更かしでした。
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■ 4日目 手作りオルゴールは宝物に |
6:30
最後の朝は、みんなぐっすり。「朝だぞー!」と起こしてまわります。そして部屋の清掃。トイレも洗面台も、来た時のようにきれいにします。

大きなかまくらの前で全員で記念撮影。
またいつか会える日まで・・・。
8:00
朝食。今回から新メニューとして加わったコーンフレークが人気。その他、おかゆにこんぶをいっぱいのせるというのも人気があります。
9:30
清掃のチェックを受け、無事退所します。
11:00
下諏訪にある諏訪湖オルゴール博物館奏鳴館に到着。自分の好きな曲を選び、オリジナルオルゴールを作成します。2回目の子もいるので、写真立てタイプと、ダブル回転アクションタイプを用意しました。歯の合わせ方によって、音が強くなったり、弱くなったり、また高音が出にくかったり、低音が出にくかったり・・・。調整が微妙で、大人でも難しいのです。

楽しそうな表情の直樹君。
スクールから帰ったら、鹿児島の中学で一人で頑張ります。

ダブル回転アクションタイプは、上にも乗せる動物なども
好きなものが選べます。
何度も箱から取り出して、うれしそうに眺めていました。
13:00
昼食。マクドナルドとガスト、好きな方を選べますが、マクドナルドの方が人気があります。
14:30
上諏訪の丸光デパートにもどり、恒例の夕食お買い物実習。子どもたちからの強いリクエストにより始まった、お買い物体験学習。予算は小学生600円、中学生700円。予算内で好きなものを自分で選びます。ただしお菓子と飲み物だけというのはダメ。グループのリーダーは、低学年の子どもたちがきちんと買えているのかをチェックします。お店の方々も、最初は何事か!とびっくりされていましたが、「学校の体験学習やね」と、理解してくれるようになりました。自分の好きなおかずを買えて、ものすごく満足そうです。
15:58
東京組のひろこちゃん、すぎさん、こうさんをお見送り。「また会おうねー」といつまでも手を振ります。
16:15
大阪発のバスが出発。帰りのバスでは、みんなとっても元気。すっかり打ち解け、話はつきないようです。
21:15
桃山台着。
21:25
新大阪着。お母さん、お父さん、お帰りなさい!
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今回は、木を切り倒して小屋を作る、という大作にチャレンジ。自然の中での原始的な作業を通じて、子ども
たちが解き放たれ、時間が経つにつれ、イキイキとしていったのが印象的でした。
都会での生活は便利ですが、本来の人間らしさが失われていることもあるのでしょうか。
都会の子どもたちに、この時期にぜひ体験してもらいたいことを、今後とも探し求めていきたいと思って
います(上田)。
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